—今村先生は、学生の人達にべてるのことを話す機会が多いと聞きました。どういった反応がありますか?
今村:そうですね。学生の方々に共通しているのは、みんな楽しんでくれるということですね。例えば、臨床実習の一環だったりしますから、勉強しに来ているんですけど、最後は楽しかったと言ってくれます。それから、自分の気持ちを語っていってくれる人が多いです。べてるでは、当事者の話を聞きに来ているはずなんですけど、みんな自分の思いなどを話したくなってくるという。
—不思議ですよね。みんな自然と自分を語りだすんですよね。
今村:今は様々な土地から学生さんが来てくれるんですけど、本を読んで興味を持って来てくれる人もいれば、大学の実習先の選択肢としてちょっと北海道に行ってみたいとかいう人もいて、動機は様々なんです。やる気満々の人もいれば、そうでもない人とか、全然違う目的の人もいるんですげど、持って帰ってくれるものは共通してるんですよね。それは、さっき言った自分を語ることとか、楽しかったとか、知識面よりも感情面として収穫していってくれているのかなと思いますね。
—浦河に来て何年になりますか?
今村:約4年です。精神科医人生5年のうち、4年が浦河です。これでいいんだろうかという・・・(笑)。
—では、浦河で言われるいわゆる「伝統的精神医療」というものにどっぷり浸ることなく浦河に来られたんですね。
今村:そうなんですね。
—初めて浦河に来たときの感想はどうでしたか?
今村:一番最初に思ったのは、自分が癒されたなという感じですね。たまたま私が来た日に、精神科外来と病棟と相談室とべてると地域の人達の勉強会があって、終わったあとにみんなで街の居酒屋に行ってワイワイやったんですけど、そこにはべてるのメンバーと言われる当事者の人達もいて、私はその時、当事者も専門家もスタッフもみんな混じって話しをするということが初めてだったんです。その時に、自分が癒されてるなという感じを持ったんですよね。
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